導入事例
FAMofficeを障がい者の就労支援ツールとして導入! 利用者とのコミュニケーションロスを減らす

FAMofficeを障がい者の就労支援ツールとして導入! 利用者とのコミュニケーションロスを減らす

FAMofficeは仮想オフィスにアバターが出勤することで、社員の稼働状況の可視化やちょっとした雑談・声かけを可能にするコミュニケーションツールです。
今回は、FAMofficeを障がい者の就労支援ツールに導入した事例として、就労継続支援B型事業所テクノベースにお話を伺いました。

就労継続支援B型事業所テクノベース
管理者兼サービス管理責任者 石田様


INTERVIEW

身体障がいや精神的事由により外出が困難な方へ、最も適したコミュニケーション方法はなにか

――FAMofficeを導入した背景を教えてください。

石田様:2023年12月に就労継続支援B型事業所「テクノベース」を開設しました。私たちテクノベースの事業目的は、身体障がいや精神的事由により外出が困難な方へ、就労の機会を提供することにあります。そのため、利用者(以下、在宅利用の方含む)の方々は必然的に在宅勤務が多くなるので、オンラインでのコミュニケーション方法について、利用者の方にとって一番いい方法を模索していました。そんな時に仮想オフィスの存在を知り、利用者のコミュニケーションハードルを下げるツールにピッタリだと感じました。

私たちにとってFAMofficeが最適解|会話の機密性、シンプルな操作性、コストパフォーマンスが決め手

――FAMoffice導入の決め手を教えてください。

石田様:具体的なポイントとしては3つあります。1つ目が、会話の機密性が保たれている点です。FAMofficeでは指定した相手としかビデオ通話ができないので、人前では話しづらいような相談もしやすくなります。私たちの事業の性質上、利用者の個人的な悩みや相談を受けることが多いので、オープン型の会話方法はあまり適さないのです。

2つ目は、シンプルな操作性です。重度肢体不自由の方の場合、思い通りに動かせる体の部位は限られており、専用の入力インターフェースやスクリーンキーボードを使用しているため、複雑なシステムは敬遠されてしまいます。FAMofficeは操作性も良く、動作環境負荷も軽い点が魅力的でした。

最後の1つはコストパフォーマンスです。私たちの事業は公費で運営される事業なので、ツール1つとっても、費用対効果は十分に検討する必要があります。また、利用者の方は限られた時間で就労の機会を得ているので、その貴重な時間内でどれだけ具体的な就労支援効果を提供できるかが、テクノベースの役割だと考えています。そういった観点で考えたときに、FAMofficeは、コミュニケーションツールとしても、通所者の支援ツールとしても、最適解だと感じました。

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利用者とのコミュニケーションにより、状況把握や健康状態を確認

――FAMofficeをどのように活用していますか。

石田様:基本的な運用としては、テクノベースの従業員と利用者はFAMofficeに出社し、朝・夕の定例ミーティングを行っています。就労支援事業所の場合、利用者の体調状況にも注意が必要となりますが、FAMoffice内で定例ミーティングを行うことで、効率的な利用者の状況確認が可能です。あとは、利用者の仕事の進捗確認やつまずきの解消、個人的な相談ごとまで、適宜、FAMofficeを通してコミュニケーションをとっています。利用者から声をかけてもらうこともありますし、私たちの方で様子を伺って声をかけることもあります。FAMofficeにより、事業所に通うことが困難な方とも、気軽なコミュニケーションが可能となっています。

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導入にも抵抗は一切なく、誰でもすぐに使える

――テクノベース従業員の皆様や利用される方は、FAMofficeに抵抗はありませんでしたか。

石田様:利用者のほとんどの方は、すぐにFAMofficeに慣れている印象です。
テクノベースへの利用を検討されている方に向けて、入所の説明を行っており、その際にFAMofficeについても説明をしています。また、希望者は1週間程度の体験利用も可能で、その期間にFAMofficeも体験できるので、特に抵抗もなく受け入れてもらえています。特に、若い世代の方だとゲームやパソコンが好きな方も多いので、すぐに使いこなしています。また、社内導入時にも、従業員に全く抵抗はありませんでした。
こういうシステムなのだと、皆すぐに受け入れていました。従業員の間では、オフィスのレイアウトや季節に合わせた模様替えなども積極的に行い、楽しんで使っています。また、FAMofficeのアバターが親しみやすいデザインなので、個人的にはそこも気に入っています。

コミュニケーションのハードルを下げる、大きな効果を発揮

――FAMofficeを使ってみてどのような効果がありましたか。

石田様:もともとFAMoffice導入に期待していた利用者とのコミュニケーションツールとしては大きく効果を発揮しています。
外出困難な方にとって、家で仕事ができることはとても良いことですが、仕事の相談のしづらさ、悩んでいるときの孤独感など、心理的不安も大きいはずです。
FAMofficeが導入されていることで、すべてのコミュニケーションに対する心理的ハードルを下げられていると思います。

限られた時間の中でコミュニケーションを取り、チームの一体感を大事にする

――FAMofficeを使って効果的だと感じたエピソードを教えてください。

石田様:現在、テクノベースを県外から利用されている方で、重度のリウマチの方がいらっしゃるのですが、この方は、自力歩行が難しく、自由に動かせる体の部位が少ないため、現状では1週間で1時間半の労働時間が最大です。私たちは、この限られたわずかな就労時間を、ご本人にとってなるべく有意義な時間にしたいという想いです。FAMofficeはコミュニケーションの活性化・効率化において、利用者に与える影響が大きく、時間的価値の向上につながっています。また、短時間で利用者の方にチーム感や一体感を感じてもらうことにも、FAMofficeが一役買っていると感じています。

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私たちのインフラの1つとして、FAMofficeが当たり前に

――FAMofficeに関してご意見をいただけますでしょうか。

石田様:実は、社内、利用者いずれからも、FAMofficeに対して意見をいただくことは、ほとんどありません。しかし、これは私は素晴らしいことだと考えていて、FAMofficeがテクノベースのインフラとして成り立っている証明だと思います。水道から水が出てくる、スイッチを押せば電気が点く、そんな無意識的に日々感じている安心感があります。
それと同じで、私たちにとってFAMofficeは当たり前の存在として馴染んでいる。私たちテクノベースは、今後もFAMofficeを活かして、事業所を利用する方々への支援はもちろんのこと、適切な環境と配慮さえあれば働ける人たちがいること、「働きたい」と願っている人たちを支援していければと思います。

 

 


PROFILE

テクノベース様ロゴ
会社名:テクノベース株式会社
所在地:〒232-0027 神奈川県横浜市南区新川町5-32 ライオンズマンション吉野町第6 107号
URL:https://techno-base.co.jp/

※当事例は2024年4月時点の情報です。

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